

家族のこともあるし年収も気になる…
とはいえ40代の転職は厳しそうだしなぁ。
そんな悩みを持つ40代は多いと思います。
しかし転職を検討する事情があるのなら前向きに行動すべきでしょう。
なぜなら「40代は転職のラストチャンス」といえるからです。
本記事の内容
・40代男性の転職事情【年収や転職理由について】
・40代の転職を成功させるための5つのポイント
この記事では40代の男性が転職をすべきかどうかや40代男性の転職前後の年収の増減や平均年収、40代の転職理由など解説していきます。
併せて転職を成功させる方法もお伝えしますので、最後までぜひお読みください。
40代の男性が転職するのが合理的な理由
現時点で転職を考えているのであれば行動に移したほうがいいと思います。
確かに40代の転職は厳しいですが、我慢して定年まで勤めることは難しいはずです。
ここでは40代男性が転職をする合理的な理由について解説します。
終身雇用は終わった
「終身雇用を前提に企業運営、事業活動を考えることには限界がきている。外部環境の変化に伴い、就職した時点と同じ事業がずっと継続するとは考えにくい。(中略)利益が上がらない事業で無理に雇用維持することは、従業員にとっても不幸であり、早く踏ん切りをつけて、今とは違うビジネスに挑戦することが重要である」
(2019年5月7日定例記者会見、経団連発表)
またトヨタ自動車の豊田章男社長も13日の日本自動車工業会の会長会見で「雇用を続ける企業などへのインセンティブがもう少し出てこないと、なかなか終身雇用を守っていくのは難しい局面に入ってきた」と述べています。
40代だと65歳まであと20年前後あります。
定年まで現職にいるというのは現実的ではありません。
なので転職という挑戦をしていくことは、成長にもつながるためいいと思います。
何かしら事情があって転職を考えているのであれば、在職中に活動するのがおススメです。
50代の転職はさらに厳しい
まずは下記のグラフをご覧ください。
こちらはエン・ジャパン株式会社が運営する「ミドルの転職」で35歳以上の転職経験者(1,308名から回答)からのアンケート結果です。
40代もなかなかに厳しいのですが、50代になると転職活動期間で半年以上が5割を超えてきます。
また年収の面(下図参照)でも50代を境に減少したひとが多くなってきます。
出典:厚生労働省 雇用動向調査
転職を先延ばしにしてもいいことはありません。
むしろ条件が悪くなるケースが多いぐらいです。
もし「転職しようかなぁ」と考えているのなら、真剣に今後のことを考えるべきでしょう。
40代男性の転職事情【年収や転職理由について】
40代男性の転職について参考になるデータをピックアップしてみました。
あなたの状況と比較してみて、判断材料にしてみてください。
意外と転職を考えている40代男性
40代で転職を考えている人は少数派と僕は思い込んでいました。
しかしマイナビの転職動向調査で「現職であと何年勤めたいか?」という質問で、半数以上が10年以内という結果でした。
不満があるのか、危機感があるのかだと思います。
順調に出世していて、役員も狙えるポジションということでなければ、自身のベストなタイミングで行動したほうがいいと思います。
40代男性の転職前後の年収変動
40代の転職は年収ダウンのリスクがあります。
とはいえ、同程度の確率で年収アップするひともいるのは事実です。
うまく馴染めて実力を発揮すれば2年目でアップすることも可能です。
リクルートワークス研究所のデータではミドル世代(35~54歳)を前半後半でわけていますが、参考になるかと思います。
年収のことを考えるのであれば1年の差が大きそうなので、早めのアクションが必要ですね。
出典:年齢帯別の転職前後の年収増減(正社員・男性) リクルートワークス研究所「全国就業実態パネル調査2017」
40代の平均年収
平均年収との比較で現職の給与額の多寡を把握することも必要です。
なぜなら平均額より多い場合は、下がる可能性も否めないからです。
下記の平均値は国税庁の資料からですが、1年を通じて勤務した給与所得者のものです。
そのため勤続年数や勤務形態はバラバラではあります。
とはいえ、僕の感覚値としても大きな違いもないため、ひとつの目安として役立ててください。
事業規模別・業界別の平均年収について解説しました下記の記事も参考にしてください。
40代の転職を成功させるための5つのポイント
ここまで40代男性の転職は合理的ではあるが厳しいとお伝えしてきました。
転職事情も参考にしつつも、転職成功のためには必要なことをおさえておかなければいけません。
- 自己分析
- 優先順位
- 企業研究
- 謙虚さや柔軟性
- 学習
これら5つの重要なポイントについて解説していきます。
1.自己分析
当ブログでも散々伝えている自己分析の重要性です。
あなたの強みを正確に、鮮明に把握することで初めて相手に伝えることが可能になります。
例えば書類選考の職務経歴書や面接においてです。
イキイキとエピソードも交えて回答すれば、相手に響くはずです。
そのため時間をかけてでもじっくりと自己分析をして、あなたの魅力を最大限引き出せるようにしましょう。
下記の転職サイトでは自己分析に役立つツールもあります。
転職活動の手始めに登録しておくといいでしょう。
2.優先順位
転職先を見極めるうえで優先順位をつけることも重要です。
それは長く働くことを考えた時にミスマッチを防ぐためです。
具体的な例については「転職の優先順位をつける3つの方法【転職成功の前提条件です】」でも解説しています。
あなたにとって重要なのは仕事内容なのか、収入面なのか、勤務条件なのかなど考えてみるのです。
もちろんすべての条件が整っていたほうがいいに決まっています。
とはいえ40代の転職は厳しいため、すべては叶いません。
だからこそ、優先順位をつけて譲れないポイントを決める必要があるのです。
3.企業研究
企業研究をするということは相手をよく知るということで自己分析同様に重要です。
相手をよく理解していないとアピールのしようがないですからね。
求人票だけでなく、企業のWebページや経営者のSNSチェックも有効でしょう。
加えて転職エージェントサービスを利用していれば担当から企業の情報を聞くこともできます。
募集背景や年齢層、社風などネット情報だけでは知ることのできない情報を持っていたりします。
あらゆる手段を用いて相手を知れば、対策を十分に講じれます。
戦(いくさ)も準備で勝敗が決まるように転職活動も準備が大事です。
自己分析と併せて企業研究も抜かりなくやりましょう。
4.謙虚さや柔軟性
無事に内定が決まり、入職することになっても謙虚さと柔軟性を意識しなければいけません。
転職成功とは入職して、長く勤めることができて言えることです。
40代の転職となると同僚や上司が年下ということも十分あり得ます。
しかも転職先からすると、あなたは実績・信用ゼロです。
そんな状況で年齢によって態度を変えたり、これまでのやり方に固執しているとすぐに浮いてしまいます。
円滑な人間関係を築くことが、あなたが成果を出す近道です。
謙虚に柔軟性をもって新人のように振る舞う覚悟を持ちましょう。
5.学習
新しい知識のインプットを怠り、これまでの経験だけで仕事をしているといずれ底をつきます。
変化が激しい時期だからこそ、学習していかなければいけません。
コロナ禍をきっかけに世の中のニーズが変わり、各企業も対応を迫られています。
今までの常識も通用しなくなるでしょう。
そういった変化に対応するためにも学習していくことは必要です。
「忙しくて読書すらしていなかった!」ということであれば、まずは本を読むことからですね。
まとめ:後悔のない40代を
いかがでしたでしょうか?
今回は40代男性の転職について様々なデータを用いて解説しました。
40代が現職で定年まで勤務するには、役員レベルにならないと難しいでしょう。
であれば「より働きやすい環境、より充実した仕事、より成長できる職務」を求めたほうがよさそうです。
全員がフリーランスや起業をするとは思えませんが、少なくともスキルを蓄積することは必要になります。
すでに転職を意識しているのであれば、行動に移したほうがいいかもしれません。
まずは自分と向き合ってみることから始めてみてはいかがでしょうか?
50歳以降の働き方は、40代での仕込み次第です。
後悔しないために行動するようにしましょう。