仕事が合わないなんて甘えなのだろうか?
最近はストレスも感じてきた。
そんな悩みにお答えします。
今は特化型の転職エージェントとして働いていますので、その経験からお話します。
40代で仕事が合わないと感じたら
40代だからといって合わない仕事をこれからも続けていくことはないと思います。
理由は以下の通りです。
会社は定年まで面倒は見てくれません
終身雇用制度にも陰りがみえてきていた日本型雇用制度ですがコロナ禍によって大きく崩れ始めてきています。
5月29日集計の新型コロナウィルス感染症に関連した解雇等の見込み労働者数が16,723人(内非正規社員2,366人)とあり、6月のニュースでは非正規社員割合は増えてきたとはいえ、正社員でも結構解雇されているようですね・・正社員だから安心というのはないようです。
出典:厚生労働省「新型コロナウイルス感染症に起因する雇用への影響に関する情報について 」
もし大企業に勤務されていたとしても安心はできません。2019年は希望退職者募集の発表が8000人を超えています。
オンワードは40歳以上で350人を募集、味の素は50歳以上の管理職を対象に100人程度など併せて33社が人員のスリム化・効率化を図っています。
合わない仕事は成長も見込めない
仕事が合わないと感じるようになったきっかけはそれぞれかもしれません。
・社風、職場の雰囲気が合わない
・人間関係(上司・部下・同僚)が合わない
・仕事の進め方や商材が合わない
・待遇、勤務条件が合わない
何をきっかけにしても、あなたが目の前の仕事に対して熱意を失ってしまったら、もう仕事を通じて成長は見込めません。惰性で仕事をこなすようになったら危険です。
スキルが身につかないだけでなく、これまであなたが培ってきたスキル・経験も陳腐化してしまいどんどん市場価値を落としてしまいます。
気持ちの面で悪影響
もし1か月以上も「仕事が合わない→辞めたい」という気持ちになっているのであれば、独立・起業の準備が整っていればすぐ辞めてもいいですし、なんの準備もされていなければ転職活動を始めることをおススメします。心身の健康を壊してしまっては元も子もありません。
そこまでいかなくても「仕事が合わない→色々とやる気が出なくなった」となるもの危険です。
40代はまだまだスキルの向上や視野を広げるための勉強、その他仕事以外の活動など精力的に自分を高めていかなくてはいけません。気持ちが冷めてくるとこういった成長欲が減退していくことに繋がるためあなたのこれからを考えた時にマイナスです。
もう少し頑張ったほうがいい場合も
とはいえ、踏みとどまって頑張ったほうがいい場合もあります。
自分がこれからどのようなキャリアを進んでいくのかがノープラン
40代だとまだ20~30年は仕事をする必要があります。あなたが何がしたいとか何が好きといった指向性やこれまでどんなスキルや経験を積んできてこれからどう強化すべきかといった専門性についてしっかりと考えておかなければいけません。
もし今の仕事が心身を脅かすほどではない場合はキャリアプランを描いて、もう一度今の会社で何か学べることはないかと考えてみてください。
仕事が合わないけどラク
待遇はそれなりで自分の時間もしっかりとれる(残業なし・休日のしっかり)ということであれば2つ目の収入源+やりがいを「副業」に求めることを検討してみてはいかがでしょうか?
これからの40代は収入源は複数持つべきだと考えますので、そんな状況であればむしろこれ一択のレベルでは?
参考記事:40代におすすめの在宅でできる副業
会社自体は気に入っている
会社の雰囲気や待遇など気に入っているが仕事が合わないというケースは少しもったいないように感じます。コミュニケーションの取り方、仕事への取り組み方、仕事のやり方などを変えたり工夫したりすることで改善することもあります。
また昇進や異動によってやりがいを見出すこともできるかもしれません。
学習することで視野が広がり新たな発見ができる可能性もあります。
これらできることをやりつつ、いつでも動けるよう準備をする(=自己分析・情報収集)ということがよいかと思います。
まとめ:これからの20~30年をどう生きるか
日本型雇用制度の終身雇用も崩壊しつつあり、一部メディアでは大企業を中心にジョブ型雇用制度が導入されつつあると報道されています。コロナ禍によって働き方に対する考え方も多様化してきておりもう1つの会社で生涯勤め上げるということはなくなってきていると思います。
40代は人生100年時代の折り返し地点です。まだまだ成長と学習を続けていかなくてはいけません。それを思うと「合わない仕事」を無理にやるだけというのは実にムダな時間だと思います。
もちろんずっと同じ会社でイキイキと働くことができれば転職というムダなエネルギーを使わなくて済むのでいいのですが、これが難しい。
やはり、拘らずに自分の歩むべき道とやりがいを見つけて進んでほしいです。