40代ともなれば部下を率いて仕事をすることが多くなってきます。
チームを育成し、指導し、目標達成に導くためにどう振る舞えばよいのか?
この記事では上司としての心構えについて解説していきます。
上司の心構えとは
上司として組織をけん引するために求められている能力は多岐にわたります。
その中でも悩みが尽きないのは部下との人間関係ではないでしょうか?
- チームに一体感がない
- 現場で何か問題が起こっているのかどうか見えない
- 会社や部の方針がうまく伝わっていない
- 萎縮しているのか嫌われているのか距離を感じる
- 指示が理解されていない
こういった状況では目標達成もままなりません。このような事態を招かないためにも
上司として3つの能力を備える必要があります。
・コミュニケーション能力
・傾聴力
・相手を理解する能力
それぞれのスキルについてどのような心構えが必要かを説明します。
コミュニケーション能力
円滑なコミュニケーションを図るには以下の2つの心構えが大事です。
簡潔なメッセージを心掛ける
何を話すかだけでなく、どう伝えるかもコミュニケーションの大切な要素です。
ダラダラと長い話や難解な言葉では人は何も感じてくれません。
円滑なコミュニケーションのカギは簡潔さにあります。
とくかく簡潔で明快なメッセージを発するよう心がけましょう。
相手のことを考える
円滑なコミュニケーションを成立させるには「相手に焦点を絞ること」です。
・誰に話しかけているのか
・相手は何を質問しているのか
・このコミュニケーションの目的は
・時間はどれぐらいあるのか
傾聴力
傾聴力はコミュニケーション能力に含む場合が多いですがあえて別建てにしました。
これを意識しないとついつい部下に対して一方的に話してしまうことありませんか?
特に頭が回る方、知識量が多い方は要注意です。
コミュニケーションのまずさは、相手の話をじっくりと聞かないことが原因です。
途中「ん?」と疑問に思うようなことがあっても、話に耳を傾ける習慣が身についていれば、部下一人ひとりがどういう人物かを見極められ理解が進むことになるでしょう。
傾聴力は相手が言っている事実だけでなく、何を言わんとしているのかという意図をくみ取ろうという心構えが重要です。
相手を理解する能力
いろんな個性や能力の違いがある部下を持つ上司として様々な感じ方や考え方を理解することは大変です。
しかしそれぞれの部下を一人ひとりの人間として見て、理解し、協力しようという心構えは関係性の向上につながります。
すべて同じように扱うのではなくそれぞれにマッチした方法で接するようにしなければなりません。
人が協働するときに、以下の共通点があることを認識しておくとよいでしょう。
人の性質とあなたの行動 ・特別であると感じたい、認められたい→ほめる
・より良い明日を望んでいる、絶望したくない→希望を示す
・自分の進むべき道を知りたい→方向を示す
・落ち込みやすい→励ます
・成功したい→手伝う
まとめ:部下との正しい関係性がすべて
チームをマネジメントする立場にある場合、会社から目標やミッションが与えられているはずです。
このミッションや目標を達成するために問題点や課題を抽出し、戦略を練り、各個人に目標やタスクを落とし込まなければなりません。
その際に正しい情報を収集し納得感を持って業務を遂行してもらうには部下との関係性が良好でなければなりません。
注意点として決して好かれるために媚びへつらうということではありません。
むしろ好かれなくてもよいので相手を認めて真摯に向き合うという姿勢が重要です。
そういう心構えで3つのスキルを磨けば自然とよいリーダーとしてチームをけん引することができると思います。