生成AIは今、私たちの生活や仕事のあり方を大きく変えつつあります。
ChatGPTをはじめとする対話型AI、Stable Diffusionなどの画像生成AI、そしてCopilotによる開発支援ツールまで、その活用範囲は日々広がっています。
とはいえ、いざ「学んでみよう」と思っても、どの本から手に取るべきか迷う方も多いはず。
この記事では、初心者が気軽に学べる入門書から、ビジネスで即戦力となる実践的な活用法を紹介する書籍まで、厳選した8冊をご紹介します。
「AIをこれから触ってみたい方」も、「業務効率化や新しい働き方に活かしたい方」も、自分に合った一冊がきっと見つかるはずです。
1. 『この一冊でわかる! はじめての生成AI 超入門 (TJMOOK)』
『この一冊でわかる! はじめての生成AI 超入門 (TJMOOK)』
著者名:宝島社
出版社:宝島社
概 要:生成AI活用の最前線を扱うムック形式の入門書。仕事や創作に役立つ23種類の生成AIツールの活用方法を、対話的に紹介しています
書評コメント
この本は、生成AIを「何から始めたらよいか悩む」方に最適な一冊です。特に実践的アプローチが好印象で、プレゼン資料、漫画、スライド、音楽制作など多彩な用途に対応したツールを23種類も紹介している点が魅力。章立ても用途別で整理された構成なので、必要な情報にすぐアクセスできるのも嬉しいところ。
ムック形式で読みやすく、具体的なツール名が並ぶリスト構造も親切。特に「ChatGPTで文章作成」「Stable Diffusionで画像生成」「Runwayで動画編集」など、実際の業務や趣味に直結する生成AI活用法が詰まっており、初心者が「できること」をイメージしやすい構成です。
ただし、解説はどちらかというと“使い方の紹介”に偏るため、「理論から理解したい」「応用や調整まで深く学びたい」方には、やや物足りない可能性もあります。でも「まずは生成AIを使ってみたい!」という方には、最初の一歩として非常におすすめです。
2. 『仕組みから学ぶ生成AI入門――基礎から応用まで徹底理解』
著者名:中井 悦司
出版社:技術評論社
概 要:VAE、LSTM、VQ-VAE、拡散モデル、Transformerなど、生成モデルの仕組みをKerasのサンプルコード付きで段階的に解説。数学に偏らず、実践的理解を支援する構成です
書評コメント
生成AIを深く理解したい技術者や学生にぴったりの一冊。数学的な詳細に偏りすぎず、Kerasによる実装サンプルが豊富なのが魅力です。まさに「手を動かしながら学ぶ」構成で、モデルの動作原理を体験しながら理解できる点が光ります。
VAEや拡散モデル、Transformerといった先端技術をカバーしつつ、初学者への配慮も忘れていない編集方針が好印象です。また、GitHubで公開されているコード(参考記述)により、環境構築や実装のハードルも下がっている点も嬉しい。
ただ初心者には少し専門的で読みづらく感じる部分もあるかもしれません。特に、理系出身でないと抵抗を感じる読者には、前半の基礎部分でつまずく可能性も。しかし「理屈を理解しながら使いたい」「独学で技術を深めたい」人にとっては、教科書として非常に価値ある内容です。
3. 『生成AI入門:初心者のための完全ガイド』
『生成AI入門:初心者のための完全ガイド: ゼロから.30分でわかる生成AI、ChatGPTやDALL-E3はプロンプトが大事!楽しんで学ぶAIの世界!』
著者名:ChatGPT生成AIマスターロク
出版社:もぐもぐ出版
概 要:漫画キャラクター「ゆい」と共に生成AIの基礎を学べる入門書。ChatGPT-4oやDALL-E 3など最新ツールに触れながら、プロンプト設計や応用例をイラスト主体で楽しく解説しています
書評コメント
初心者に寄り添ったアプローチが光る一冊です。漫画やイラストをふんだんに使った親しみやすい構成で、「ゆい」と一緒に学ぶ感覚は学習のハードルを大きく下げてくれます。特に女性や視覚的学習を好む層におすすめ。
ChatGPT-4oやDALL-E 3といった最新ツールの紹介や、具体的なプロンプト設計のコツが盛り込まれている点も実践的。入門書としての完成度が高く、飽きずに読み進められます。
ただ、「初心者向けに特化しているため、中・上級者向けの深掘り情報は少なめ」なのは留意点。でも「まず楽しみながら学びたい」「導入として気軽に読みたい」という目的なら、これ以上ない一冊です。
4. 『生成AI最速仕事術』
著者名:たてばやし淳
出版社:かんき出版
概 要:YouTube登録者数11万人を誇る著者による、業務を劇的に効率化するための“プロンプトの型”と生成AIツールの最適な組み合わせを紹介する一冊。日報・議事録・メール・資料作成などを「1時間→30秒」に変えるノウハウが詰まっています。
書評コメント
本書の魅力は、誰が読んでも「仕事で即使える実践ノウハウ」が明確に提示されている点です。特に「プロンプトの型」と「ツールの組み合わせ」の提示は、生成AI活用のハードルをぐっと下げてくれます。「AIに仕事を任せる」感覚が、抽象的ではなく具体的に描かれている構成で、業務効率が求められるビジネスパーソンには間違いなくおすすめです。ただし、理論や仕組みより「まず使いたい」「試したい」層に向けられているため、生成AIを体系的に学びたい読者には少し物足りなさもあるかもしれません。
5. 『生成AI活用の最前線』
『生成AI活用の最前線―世界の企業はどのようにしてビジネスで成果を出しているのか』
著者名:バーナード・マー、株式会社クニエ デジタルトランスフォーメーション担当他
出版社:東洋経済新報社
概 要:生成AIをビジネスにどう組み込むかについて、100以上の企業事例を分析。単なる技術導入にとどまらず、組織文化や戦略との整合を重視した実務視点が特徴です
書評コメント
生成AIを単なる効率化ツールとしてではなく、「価値創造の手段」として捉えるべきだという視点が、数々の事例とともに明快に語られています。実践的で、マネジメント層や経営層が読むべき一冊です。「技術ありき」では失敗する、という警鐘にも共感。組織全体の変革を進めるリーダーシップのヒントが随所に散りばめられており、生成AIを戦略的に活かしたい企業人に特に推奨します。
6. 『生成AIで世界はこう変わる』
著者名:今井 翔太
出版社:SBクリエイティブ(SB新書)
概 要:生成AIが社会やビジネス、働き方をどのように変えていくかを、技術の基礎から未来像までわかりやすく解説した一冊
書評コメント
研究者視点に立脚した冷静な分析が特徴で、入門書としての構成も分かりやすく、生成AIの基本を学びながら社会構造への影響を読み解く良書です。初心者でも理解できる平易さを保ちつつ、深い視野が広がる点が魅力。ただし、専門性を求める読者には表面的に感じられる部分もあるので、「基本を押さえつつ、感度高く未来の潮流に触れたい」層に最適です。
7. 『この一冊で全部わかる ChatGPT & Copilotの教科書』
『この一冊で全部わかる ChatGPT & Copilotの教科書』
著者名:中島大介、西宏章(監修)
出版社:SBクリエイティブ
概 要:ChatGPTとCopilotの基本からビジネスや開発への応用までを幅広くカバーした実務向けの一冊。
書評コメント
プログラミング業務やライティング業務との親和性が高く、ChatGPT・Copilotを現場で活かすための即実践的な知識が詰まっています。日々の業務に活かしたいエンジニアやライターにとって、続けて使えるリファレンスとして重宝する内容です。一方で、生成AIの理論や原理を深く学びたいという層にはやや物足りないかもしれません。
8. 『誰でも使える 画像生成AI超入門』
著者名:ゲットナビ編集部
出版社:ワン・パブリッシング
概 要:AI画像生成の基本操作から応用例まで、初心者向けに具体的な事例とともに解説されたビジュアル重視の入門書。
書評コメント
視覚的に理解しやすい構成が特徴で、画像生成AIに触れたことがない人でもストレスなく読み進められます。「使える機能」をすぐに試せる構成で、自己表現やクリエイティブ用途に興味がある層には刺さりやすい内容。ただし、構造的・理論的な理解より「まずは試したい」に振れているため、技術理解を深めたい読者には補完となる別書との併読をおすすめします。
まとめ:自分に合った一冊から始めよう
今回ご紹介した8冊は、いずれも「生成AIを理解し、使いこなす」ための良書ばかりです。
ポイントを整理すると次のようになります。
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初心者向けにやさしく学びたいなら → 『この一冊でわかる! はじめての生成AI 超入門』『生成AI入門:初心者のための完全ガイド』『誰でも使える 画像生成AI超入門』
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仕組みを理論から理解したいなら → 『仕組みから学ぶ生成AI入門』
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ビジネスの即効性を重視するなら → 『生成AI最速仕事術』『この一冊で全部わかる ChatGPT & Copilotの教科書』
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社会やビジネスの未来像を知りたいなら → 『生成AIで世界はこう変わる』『生成AI活用の最前線』
生成AIの進化はとても速く、数カ月ごとに新しいサービスや手法が登場しています。だからこそ「まず一冊手に取って試す」ことが何よりも大切です。
あなたの目的に合った本を選び、ぜひ生成AIとの新しい学びをスタートしてみてください。
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