Pythonを独学で始めようとすると、最初にぶつかるのが「何から、どこまでやればいいのか分からない」という問題です。
文法、ライブラリ、データ分析、自動化、スクレイピング……情報は山ほどありますが、順番を間違えると挫折しやすくなります。
この記事では、完全初心者が8週間で「自動化の入口」に立つことをゴールにした、Python学習ロードマップの全体像を紹介します。
細かいコード解説は行わず、「なぜこの順番なのか」「各週で何を身につけるのか」を俯瞰できる内容にしています。
この8週間の学習ゴール
このロードマップのゴールは、Pythonを完璧に理解し尽くすことではありません。
目指すのは、「業務をPythonで置き換えられる状態になり、実際に仕事として受注できる入口に立つこと」です。
具体的には、以下の状態を想定しています。
- Pythonの基本文法を理解している
- CSVやファイルなど、業務でよく扱うデータを操作できる
- 「これは自動化できそうかどうか」を判断できる
- 小さくても実際に使えるスクリプトを自作した経験がある
ここで想定している到達点は、いきなり高度な案件をこなせるレベルではありません。
一方で、「業務を見て自動化できるかを判断し、小さな案件であれば実務として対応できる状態」には到達しています。
なぜ「8週間」という設計なのか
Python学習は、短期間で詰め込もうとすると理解が追いつかず、逆に長期間だと途中で目的を見失いがちです。
8週間という期間は、
- 基礎から実務寄りの内容まで一通り触れられる
- 毎日フルコミットでなくても進められる
- 「理解 → 試す → 少し戻る」を繰り返せる
という点で、独学者にとって現実的な長さだと考えています。
このロードマップは、スピードよりも定着と再現性を重視しています。
8週間Python学習ロードマップ全体像
Week 1|Pythonの基礎文法を固める
最初の1週間は、Pythonに慣れるための期間です。
- Pythonの実行方法(VSCodeやターミナル)
- 変数とデータ型(str / int / float / bool)
- 四則演算
- print() の基本
ここでの目的は、「Pythonって何ができるのか」「どうやって動かすのか」を体感することです。
理解よりも、まず触ることを優先します。
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参考Python学習を始めるための環境設定ガイド(Python・VS Code)
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Week 2|データを「構造」として扱う
2週目では、Pythonでデータを扱う感覚を身につけます。
- リスト([])と辞書({})
- if / elif / else による条件分岐
- append / get / items などの基本メソッド
単なる文字や数値ではなく、「意味を持ったデータの集合」として扱えるようになるのが目標です。
Week 3|処理を組み立てる力を身につける
ここから「自分で考えて書く」要素が増えてきます。
- for文・while文
- 関数(def)
- 引数と戻り値
処理を繰り返す、まとめる、再利用する。
コードを流れとして捉える感覚を養う週です。
Week 4|ファイル操作と実務感の入口
4週目から、実務に近いテーマに入ります。
- テキストファイルの読み書き
- CSVファイルの操作
- random / datetime の基本
「Pythonは仕事で使える」という実感を持ち始めるタイミングです。
Week 5|データ処理の入門
ここでは、初心者向けに絞った形で pandas を扱います。
- pandasの基本操作
- DataFrameの考え方
- 簡単な抽出・集計
Excel作業と結びつけて考えられるようになると、学習のモチベーションが一気に上がります。
Week 6|Webスクレイピング入門
6週目では、Web上の情報を自動で取得する方法を学びます。
- requests の基本
- BeautifulSoup の使い方
- HTML構造の読み方
「手作業で集めていた情報を自動化できる」という感覚を掴むのが目的です。
Week 7|小さな自動化スクリプトを作る
これまで学んだ知識を使って、実際に役立つ自動化を作ります。
- 定型作業の自動化
- ファイル整理
- 簡易的なスケジューリング
完成度よりも、「自分で作ったものが動く」体験を重視します。
Week 8|成果物を作る
最後の週では、1つの成果物にまとめます。
- フォルダ整理自動化
- ファイル名一括変更
- CSV統合ツール
小さくても構いません。
「最後まで作り切った経験」が、この先の学習や実務につながります。
まとめ
Python独学で最も大切なのは、順番を間違えないことです。
この8週間のロードマップは、最短ルートではありませんが、現実的に続けられる設計になっています。
まずは全体像を頭に入れ、必要に応じて各週・各日の内容を深掘りしていく。
そんな「地図」として、このロードマップを活用してもらえればと思います。