40代の転職はなぜ厳しいと言われるのか？【経験談を交えて解説します】

40代の転職は初めての経験だから不安だ…
そもそも40代の転職って厳しいというけど大丈夫だろうか？

そんな悩みにお答えします。

コロナの影響で2020年は一部の職種（IT・金融）を除き、
採用熱が冷めてきており、40代を取り巻く転職市場は厳しくなっています。
僕が40代の頃に転職したときも、同じような環境でした。

とはいえ、転職せざるをえない状況や気持ちが出てくるのは仕方ありません。

僕自身の40代での転職経験談を交えて、転職活動について解説していきます。
転職成功のコツについても触れてますので、最後まで読み進めてみてくださいね。

40代の転職活動の現実【僕の経験談をお話します】

40代の頃の転職経験談をお話します。
2020年と同じように厳しい状況なので、参考になる部分も
大いにあると思います。

転職の背景・状況

事情があって会社を辞める40代前半は、
採用熱がものすごく冷めていた時期でした。

求職者に対して何社の求人があるのかの指数である
有効求人倍率が1倍を割り込んでいました。
参考までに2020年9月は1.03倍です。

もふねこ

「えらい時に転職活動を始めたなぁ・・・」

30代に1度だけ転職したものの、知人紹介だったため
本格的な転職活動は初めてでした。

最初のアクション

前職の会社でも採用時にリクナビNEXTを使っていたことを思い出し、
取りあえず登録しました。

様子見で10件ほど応募してみます。

この反応率で、ニーズの有無が判断できると思ったからです。
採用意欲があれば即レスがあると踏んでいましたが、
2日経っても音沙汰なしです。

1週間後からチラホラとメールが届き始めました。

「より一層のご活躍をお祈り申し上げます。」

テンプレのお祈りメールです。
酷いところだとレスすらない会社もありました。

人からこれほどお祈りされたのは初めての経験です。

転職エージェントの利用

さすがに焦ってきたため、知人からの紹介の転職エージェントに連絡することにしました。

すぐに面接を組んでもらいましたが、微妙だったため他の求人をお願いしたところ、適当にごまかされて猛烈にプッシュされます。

危険を察知して、大手のリクルートエージェントに登録しました。

するとどっさりと求人を提案され、その中から給与がよさそうなところを
ピックアップして面接することに。

そのうちの一つがうまく進んで、なんとか内定を頂くことに。
翌月から勤務開始となりました。

転職成功とその後

振り返ると転職サイトでマーケットを把握したあとは、
転職エージェントを中心に活動していました。

誤算だったのが、僕自身に覚悟が足りなかったことです。
これまで年下から指示をされることなど
なかったため、どうしても馴染めませんでした。

結果、すぐに辞めて起業することにしました。
その後、秒速で事業をたたむこととなるのですが…

そもそもなぜ40代で転職を？

前章の経験談で触れたように、40代の転職は楽観視はできません。

辞める必要がなければ、あまりオススメしません。
副業を初めてみるのがいいでしょう。

とはいえ、辞める理由が明確にある場合は
転職の軸をしっかりと定めておきましょう。

今後のキャリアプランを10年単位で考えたとき、
どういった優先順位で転職先を考えるのかが自ずと見えてくるはずです。

決して何となくで転職をしてはいけません。
40代からのキャリアは50代以降にすごく影響します。

あなたの価値が上がる選択をするのが一番です。
40代の転職は方向性だけはきちんと定めておきましょう。

40代の転職が厳しい理由

40代の転職が厳しいと言われるには様々な要因があります。
本章では本質的な要因を3つ解説します。

①マネジメントポストがそもそも少ない

40代で期待されるのはマネジメントが多いです。

とはいえ、一般社員より母数が少ないため
競争率は自ずと高くなります。

また社員数が多い企業だと、自社の人材でカバーできるため、
募集求人は【成長に人材育成が追いついていないベンチャー企業】や
【新規事業などで特別なスキルを持った人】がメインとなってくるのです。

そのため求人全体での絶対数が少なくなるのです。

②人件費

マネジメントポスト以外の求人に応募しようとすると
採用側の人件費の問題がでてきます。

プレイヤーの確保なので、20～30代想定での予算で採用をしているため、
40代に相応しい待遇が用意できないからです。

採用企業が募集状況が厳しいとか、あなたが相当に魅力的とかがないと
若い応募者との競合に負けてしまいます。

給与アップが難しいのはこのためです。

③組織上の年齢バランス

40代の転職が難しい理由として、採用企業の年齢バランスもあります。

大企業でも30代半ばぐらいから課長職になり、
ベンチャー企業だともっと上の役職とか普通です。

そのため中途で40代を採用は、部長職以上のポジションでないと
年齢の逆転が起こってくるのです。

求人票には「年齢不問」としつつも、
採用企業としては、組織上の年齢バランスを考えて
年齢フィルターをかけているところはたくさんあります。

このあたりは転職サイトだけでは見極めが難しい部分です。

40代の転職を成功させるための3つのコツ

転職経験1回だけ、マネジメント経験ありの僕としては、
もう少しラクに決まるものと油断していました。

ところが前述の通り、苦戦を強いられてしまってます。
40代の転職は油断することなく、ポイントを押さえた活動をしなくてはいけません。

詳しく見ていきましょう。

入念な事前準備

既に解説したように転職の方向性について検討済みであれば、
「自己分析」を徹底することが必要です。

これまでの職歴を洗い出し（キャリアの棚卸し）、

を書き出します。

そこから文章及び口頭で伝える際に、あなたの良さが表現できる方法を検討してください。
ここの自己分析は時間をかけてでもしっかりと取り組みましょう。

転職サービスを使いこなす

40代の転職活動は在職中に行うことを推奨しています。
そのため、長期化しようと金銭的な心配がない反面、
転職活動に充てる時間が十分に取れません。

そこで転職サービスを上手に使いこなす必要が出てきます。

必須のサービスは以下の2つです。

それぞれ解説します。

①転職サイト

転職サイトは2～3社程度登録することをオススメします。
なぜなら会社によって掲載企業が異なることがあるからです。

もちろん重なるところはありますが、2社ほど登録していれば、
求人企業の大多数をカバーできることになります。

以下、転職サイトのメリット・デメリットです。

応募候補の検索時は、少し幅を持ったほうがいいでしょう。
まずは面接までこぎつけてください。

②転職エージェント

僕の転職を成功に導いてくれたのも、この転職エージェントです。
大手で、しかも40代にも積極的な会社がオススメです。
3社ほど登録しておくとよいでしょう。

以下、転職エージェントのメリット・デメリットです。

登録時の情報はしっかりと入力するようにして、
担当者と適切なコミュニケーションを取ることが重要です。

応募書類を最適化する

転職サイトのレジュメや履歴書・職務経歴書は、
こまめにアップデートすることも必要です。

さらに企業研究をしっかりと行い、
それぞれに刺さる表現を心がけましょう。

やや面倒に感じるかもしれません。
とはいえ面接数を伸ばしておかないと内定もままなりません。

あなたの魅力が最大限にアピールできるよう、
応募書類はそれぞれの企業ごとに最適化してください。

まとめ：40代はこれからの生き方を考えるとき

40代の転職について僕の経験談も交えて解説しました。

辞める必然性がないのであれば、
副業をしたり、起業のための勉強や準備がオススメです。

とはいえ様々な事情があって転職しなければいけないのであれば

の3つのコツを参考に、適切な活動を行ってください。

40代のキャリアは50代以降に直結します。
思いを巡らしたり、書籍を参考にしたりと
後悔がないように真剣に考えましょう。

あなたの人生が良きものとなるよう応援しています。